第17回ナショナル・デー

民主主義と経済成長への正しい道

アブディラシッド・ドゥラネ 駐日全権大使

アブディラシッド・ ドゥラネ エチオピア駐日全権大使

アブディラシッド・
ドゥラネ
エチオピア駐日全権大使

第17回ナショナルデーに際し、エチオピア連邦民主共和国政府及び国民を代表し、明仁天皇及び美智子皇后両陛下、皇室の皆様、日本政府及び国民の皆様へ衷心よりご多幸をお祈りし、謹んでご挨拶申し上げます。

新たなミレニアムの活気に満ち一年間にわたる多彩な行事(2007年9月12日から2008年9月11日)の成就へ少しづつ前進するようにお祝いされていることから今年の記念日は特別であり、もう一度、非常に画期的な出来事が我国の民主化と良い統治分野を実現されているというときであります。

エチオピア人は力を合わせてそれを発展する付加決意とともに貧困を撲滅し国の“新たなルネッサンス”を再確認するため偉大な責任感で国内海外を通し新たなミレニアムのお祝いが多彩になされています。

はっきりした達成可能な視野を発展させた国で、我々の視野が成し遂げられる結果を証明しております。これらの結果を維持し強化することにより、新たなミレニアムの初期にビジョンを実現します。希望を与えてくれるものはこの十年間、さらに過去五年において国で起きている目覚しい高度経済成長です。

民主化や良い統治地域で多くの人々が憲法に記されている通りに代表を選ぶ第三回目の補欠選挙に参加し、民主的かつ成功裏に行われ、我が国の民主化プロセスは強い基盤の上で人々の積極的な参加に基づいていると再確認しました。

この重要な記念日までの一年中、多くの貿易投資や文化活動がなされました。日本においてコーヒーや切花(バラ)のビジネスが繁栄しました。我々の世界的に名高いコーヒーに関心を示す新しい企業の数の増加を見ると心強く思います。エチオピアの花、特にバラは2006年以来日本において即時の貿易魅力となっています。JETROの東アフリカ切花プロジェクトは、2006年と2007年のIFEX(国際フラワーエキスポ)での展示の支援により、エチオピアのバラを日本へ紹介する重要な役割を果たして下さっています。去年およそ480万本のエチオピアのバラが日本へ輸入され、2008年の最初の3ヶ月で240万本に達しました。

これは2006年の第3四半期に日本へエチオピアのバラの最初の貨物が届き始めたことを考えれば実に励みになります。

投資の最前部に、エチオピア輸出業者アルフォズとのジョイントベンチャーでハナマサはエチオピアでコーヒーの焙煎とパッキングの工場を開き、3月に日本で製品が市場に出始めました。

この共同努力がエチオピアにおける更なる日本の投資に扉が広く開かれることを望んでいます。

この慶事にあたり、農業加工、製造、建築などの分野で多数の動機から日本の投資家の方々に利益を得ていただくようお呼びかけします。
今年、菅田小学校、戸部小学校への学校訪問、早稲田大学、国連大学での講義や九州国際大学国際関係学部の学生や職員の方々とのミーティングなどでとりわけエチオピアのミレニアム、歴史、文化、自然の観光の魅力、エチオピアコーヒー、コーヒー貿易マーケティングやライセンスイニシアティブ、エチオピアの貧困撲滅の農業の役割を含む様々なエチオピアの話題を紹介させて頂きました。戸部小学校の学生がチオピアについて横浜アフリカフェスタ2008で観客に行き届いたプレゼンテーションはこの交流が集めた関心を証明します。

エチオピアと日本の関係は相互の尊敬と理解の強い基盤の上にあり、メレス・ゼナウィ首相の5月末の横浜でのTICADIVと7月上旬の北海道洞爺湖G-8サミットの出席にあたる日本への訪問は全般的な協力と二国間の友好関係をさらに強化し深めることでしょう。エチオピアはTICADプロセスが日本とアフリカの関係の進展へ大いに貢献したと信じています。

本日が、“元気なアフリカ”のふさわしいモットーで我々の首相を含むアフリカの指導者、日本政府、共催者がアフリカ開発への極めて重要な相互協力の問題を議論する横浜でのTICADIVの始まりであり、貿易、観光の増加する協力の実現やTICADIVの多くの優先分野で成功裏に終わりますことを強く信じています。

2国間とその人々の関係を深める日本エチオピア議員連盟、日本エチオピア協会、モカエチオピアダンスグループ、エチオピアの友人、同胞、日本エチオピアコミュニティーにより果たされた素晴らしい役割に感謝申し上げます。

最後にジャパンタイムズとこの特集にスポンサーとなって下さった丸紅、ブルックス、クイーンシェバレストラン、イーグルシッピングの皆様に素晴らしい新聞の読者へお呼びかけする機会を与えて下さいましたことに感謝申し上げます。

平和と安定の還元で指導的役割りの確保

三原朝彦氏 日本・AU議員連盟、エチオピア委員会・委員長

三原 朝彦氏 日本・AU議員連盟、エチオピア委員会・委員長

三原 朝彦氏
日本・AU議員連盟、
エチオピア委員会・委員長

本日、5月28、9日の両日横浜で開かれるTICAD IVにエチオピアからはメレス首相が来日しております。

日本・AU議員連盟、エチオピア委員会を代表し、エチオピア連邦民主共和国政府と国民の皆様へ、第17回エチオピアナショナルデー及び首相の日本へのご訪問に際し、謹んでお祝い申し上げます。

私達日本・AU議員連盟、エチオピア委員会としては心から歓迎もうしあげたいと思います。しかしながら分刻みの首相のスケジュールの為私達と会って頂く時間調整がなかなかつかず、当方としても十分な歓迎が出来るのかどうか心配も致しておりますが、首相が我国の福田首相との会談の中で両国の関係の発展増進と勝得て頂けるものと私達は信じています。

私自身がエチオピアとの関係を始めたのは今から30数年以前のことでした。米国に留学していた時、アフリカへの研修旅行を思い立ち、その当地WHOの下で天然痘撲滅キャンペーンに携っていた我国の海外青年協力隊(JOCV)の現地調査の為にエチオピアを選びました。その時、私とエチオピアの運命の出会いだったのです。

残念ながらその後一度しかエチオピアに行ってはいませんが、常に私の関心はエチオピアにありました。豊かな自然と身も心も美しい人々とその国を尊敬しております。

平和なエチオピアがあれば我国は貴国をこれからも懸命に援助することを約束出来ます。エチオピアにAUの本部があるからではなく、歴史と伝統を持つ国であればこそエチオピアがこれからアフリカのリーダー的役割りを演ずることは私は心から願っています。

元気なアフリカの核心・エチオピア経済

梅田貞夫 社団法人日本エチオピア協会会長

梅田貞夫氏 社団法人 日本エチオピア協会 会長

梅田貞夫氏
社団法人
日本エチオピア協会 会長

第17回エチオピアナショナルデーに際し、日本エチオピア協会を代表して、エチオピア連邦民主共和国政府と国民の皆様へ謹んでお祝いの言葉を申し上げます。昨年は、エチオピアのミレニアム新年に3日早い9月9日でしたが、日本で“エチオピアミレニアム”の祝賀に参加するという二度とない機会に恵まれました。エチオピアのアブディラシッド・ドゥラネ大使を委員長として、協会会員や両国のボランティアの方々から成るミレニアム委員会のおかげで、新たな100周年の幕開けを記念して、バラエティーに富んだセミナー、展示、イベントが催され、予想以上に多くの観客を魅了しました。楽しいプログラムで際立って素晴らしかったものはモカ・エチオピア・ダンス・グループと東京大田区のボランティア「くすのき連」による日本の民族舞踊阿波踊りの競演でした。

日本とエチオピアが一つになってのダンスパフォーマンスは式にふさわしいクライマックスでした。先立って、財務経済開発担当国務大臣メコネン・マニャゼワル大臣が来日されました際、理事会で朝食会を持たせて頂きました。席上、大臣から、エチオピアは過去5年間10%のGDP成長を記録しているとのお話があり、幸先のよいミレニアムの始まりを知り感動致しました。

2008年は日本アフリカ交流年にあたります。今日は5月28日ですが、この日横浜では3日間のTICAD IVが始まります。多くのアフリカ諸国、国際機関や民間企業の高官代表が“元気なアフリカ”に向けて協力するために参加することになっています。

主催側として日本の代表団は「経済成長の促進、人間の安全保障の確保、環境問題/気候変動の取り組み」の3つの柱を提案する計画です。これは、国際社会の知識と手段を終結し、アフリカにおける政治経済分野で好ましい変革を強めてもらいたいとの願いからなのです。

このTICAD IVに関連して、私は光栄にも民間企業評議会の一員に任命され、この評議会で日本政府に対し要請書を提出致しました。

また7月にはG-8洞爺湖サミットが北海道で開催されます。ここでは、エチオピアのメレス・ゼナウィ首相をはじめ何名かのアフリカの指導者のご参加を得て、アフリカの問題が取り上げられるとのことで、大変喜ばしく思っている次第です。

このような機会を通じ、政府間レベル並びに我々のようなビジネスや市民対市民の民間交流レベルで、二国間の相互関係がさらに進むことを信じています。1971年の設立以来、37年の歴史を持つ当協会の民間活動に誇りを感じています。

当協会は日本とエチオピアの経済、学問、文化関係の促進に信頼あるキャスタリストとして今後とも努力し、さらには世界平和に貢献してまいる所存です。

エチオピアとエチオピア国民のご成功、ご発展とご繁栄を心よりお祈り申し上げ、結びと致します。

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