セミエン山国立公園

simen_b01セミエン山脈の断層は、北方と東方に広範囲に延びる約60キロメートルの大地の割れ目です。また周辺の台地は1,000メートルほどの深い峡谷で切り裂かれ、一つの谷を越えるだけでも2日以上かかります。この地域にはエチオピア固有の動物達「ワリア(アビシニア)・アイベックス」や「セミエン・レッド・ウルフ」、「ゲラダ・バブーン」、また「ハマデュラス・バブーン」、「クリプスクリンガー」、「ブッシュ・バック(大型レイヨウ)」などが生息しています。また「ラマーゲイヤー」、「オウガー・コンドル」、「ベル・ツバメ鷲」、そして「ケストレル」と呼ばれる「ハヤブサ」や「ヤブサメ」などが、上空を遊泳している様が見られます。セミエン山国立公園は、平均3,300メートル級の山々が連なる、面積179平方キロ・メートルの公園です。

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ワリア・アイベックス

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ゲラダ・バブーン

エチオピアで最も高い山とされる、標高4,620メートルの「ラス・ダシェン」はこの国立公園に隣接しており、その景観は見事です。植物群は基本的に、アフロ・アルパインまた高山サバンナ、ヒース科の低木などが茂っています。夜間の気温は氷点下まで下がります。エチオピアには242種類の哺乳動物が登録されており、その内28種類はエチオピア固有の動物です。「セミエン狼」もエチオピア固有の動物で、低木や草木が密集し、スゲの草や巨大なデータ松の木々、そして沼地などが点在する高原地帯でのみ生息が可能です。このセミエン山はゴンダールの北東約150メートルに位置します。

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