エチオピアで330万年前の猿人女児の化石を発見

エチオピアで330万年前の猿人女児の化石を発見2006年9月20日、アディス・アババ

「エチオピアで活動している科学者は、エチオピア北東部ディキカ周辺で“ルーシー”より15万年以降の幼児、330万年前の3歳児の化石を発見した。」と、ドイツ、レイプジグのマックス・プランク研究機関のゼレセナイ・アレムセゲッド博士は語った。

水曜日にアディス・アベバで行われた正式発表で、ディキカ研究プロジェクト、考古学研究チームのリーダーであるゼレセナイ博士は「これほど古い時代の、ほぼ完全な形で見つかったものは初めてである。」と語った。

2000年12月10日に、初めてディキカ地方で子供の化石の一部が発見された。その後頭蓋骨の部分を回収するのに、さらに2000年から2004年の4年間に集中的な発掘作業が続けられてきた。

「頭蓋骨の上部また完全な状態の下部は、2000年以降の数年間にプロジェクト・メンバーにより発見された。」と博士は続けた。

博士は「この発見が科学的に重要な点は、人類祖先にまつわる地形、体型や行動、移動および進化のパターンなど、多種多様な実質的な理解に寄与するものである。」と語った。

さらに「化石を清浄し準備をしたのち、3歳児アファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)は、全身の形に組み立てられる。」と述べた。

発見の正式発表の場で、エチオピア文化観光省大臣モハモゥド・ディリル氏は、この度の発見は、人類祖先に対する疑問への、また考古学の分野における科学的進歩に大きく貢献するものであると強調した。

そして「世界中でこれまで発見された14体の人類また前人類の化石のうち、10体はエチオピアから発見されている。」と続けた。

「研究が成功裏に行われるよう、文化遺産の研究および保存研究機関は、必要な支援を提供してきた。」とも語った。

最も古い猿人女児の化石発見に関する記事は、2006年9月21日発行の英科学誌ネイチャーに発表される。

エチオピア・ニュースエージェンー

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