世界の8不思議の一つとして知られている“ラリベラ教会群”は、エチオピア人またエチオピア人以外の人たちにとって、祈りの場そして崇拝の場です。8世紀以上も前に、巨大な一枚岩を手で掘って造られた12棟の教会の荘厳さと美しさは、見る者を圧倒します。
ラリベラの地名は12世紀初めに誕生したラリベラ王にちなんで名づけられましたが、後に「自然の奇跡」の異名となりました。将来の王となる王子が誕生した時、蜂の群れが彼の周りを飛び回ったことから、その蜂は将来の王に仕える兵士達であると信じられたのです。そこで王子の母は“蜂が王の主権を認める”という意味の“ラリベラ”と名づけられました。
その伝説は現実となり、ラリベラ王は巨大な一枚岩の教会を建設する際、天使の助けを得ることができたのです。ヨルダン川の両サイドに建てられている教会群は、今日でも荘厳な崇拝の場として国内また国外からも多くの人達が訪れます。